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京都府小学校長会事務局
京都府総合教育センター内

TEL.075-621-8123


多様な子どもの可能性を最大限に生かす

令和5年度がスタートし、5月8日から新型コロナウィルス感染症が5類へと移行されました。感染者が全くなくなったわけではなく、室内の換気等の感染防止対策は必要ですが、コロナでできなくなっていた活動や行事が、少しずつコロナ前のように戻りつつあります。コロナ前と同じように戻していくのか、形を変えて実施するのか、実施の有無も含め、今後にどうつなげていくか見通しをもった上で判断していかなくてはなりません。

 昨今、人口減少や高齢化、グローバル化やデジタル技術の進展等のほか、新型コロナウィルスの感染拡大の影響や国際情勢の不安定化など、子どもたちを取り巻く環境、社会構造は大きく変化しています。「いじめ」「不登校」「虐待」などの子どもを取り巻く人権課題、発達障害、LGBTQ、ヤングケアラー等、多様な子どもへの支援や配慮、教職員の人材育成、危機管理、「働き方改革」のさらなる推進など、学校教育を取り巻く教育課題は山積しています。

 令和4年6月に、内閣府から、「Society5.0の実現に向けた教育・人材育成に関する政策パッケージ」が示されました。そこには、「一人一人の多様な幸せ(well-being)」が重視され、子どもの学ぶわくわく感や、教科の枠組みを越えた実社会に生きる学びなど、実現したい学びの姿が描かれています。こうした学びを実現していくためには、一律一様の教育ではなく、多様なすべての子どもの可能性を最大限に引き出す教育への転換が必要とされます。

 そのためには、校長が自校の課題をしっかりと把握し、明確な経営ビジョンを示し、教職員一人一人に届くように校内体制を整えていかなければなりません。校長は、教職員一人一人の特性を見極め、寄り添い、持っている力を十分に発揮でき、やりがいをもって仕事に向き合っていけるようマネジメントする力が必要です。それには、教職員一人一人の力を信じ、得意な分野で活躍できるよう人材育成をしていくことが大切です。校長がそのような姿を示すことで、教職員もまた、多様な子ども一人一人の特性を見極め、寄り添い、子どもの力を信じ育てることにつながり、多様な子どものもつ可能性を最大限に生かすことができるようになると考えます。教職員や児童にそのような力を付けるため、我々校長は、「学び続ける校長」でなくてはなりません。京都府のすべての子どもたちが、笑顔を絶やさず、生き生きと学校生活を送れるよう、力を尽くしていきたいと思います。

 この一年、京都府小学校長会においては、各支部校長会や会員一人一人の英知を結集し、校長会総力を挙げて研究を推進し、学びを絶やさず、我々校長の力を高めていきたいと考えます。どうかみなさまの御支援、御協力のほどよろしくお願いします。

 最後になりましたが、本会のために御尽力いただいております校長会事務局の皆様にお礼を申し上げ、御挨拶といたします。

  令和5年6月
                   京都府小学校長会 会長 國重 初美

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