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京都府小学校長会事務局
京都府総合教育センター内

TEL.075-621-8123


よりよい未来の実現にむけて

 令和7年度がスタートしました。現行学習指導要領の全面実施から5年が過ぎ、各校では、子どもたちがこれからの社会をたくましく、しなやかに生き抜いていくために必要な「生きる力」を育むため、「主体的・対話的で深い学び」を視点にした授業改善など工夫を凝らしながら取組を進めてきています。しかし、社会の中だけでなく学校でも始まった生成AIの利用やセカンドGIGAの時代を迎え、タブレット端末の有効的な活用などデジタル技術の進展を始めとし、少子高齢化に伴うこれまでに経験のない人口減少やグローバル化、そして国際情勢の不安定化など、社会は日々急速に変化しています。
 さらに、いじめや不登校、虐待やヤングケアラーなど人権に関わる問題を抱えた子どもたちや、発達障害やLGBTQ、日本語の話せない外国籍児童など支援や配慮を必要とする子どもたちが増え続けています。学校は、こうした子どもたち一人一人が自分らしく安心して学び、成長できる環境を整えていかなくてはいけません。
 そんな中、令和5(2023)年6月に閣議決定された第4期教育振興基本計画では、「2040年度以降を見据えた持続可能な社会の創り手の育成」と「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」の2点がコンセプトとして掲げられました。子ども一人一人に合わせた「個別最適な学び」と互いに協力し関わり合いながら進める「協働的な学び」の一体的な充実を通して、子どもを主語にする学校教育を実現することで、大きな変化の中でもよりよい社会を創造できる人材を育成するとともに、ウェルビーイングな人生を創り出していける力を身に付けていってほしいと思います。
 また、教員の担い手不足の問題や教職員一人一人の資質や専門性を高めるための人材育成の充実、自然災害や感染症などに備えるための危機管理体制の強化、教職員が心身ともに健やかに働き続けられる職場環境を整える「働き方改革」のさらなる推進など、学校を取り巻く課題は多岐にわっており、校長一人で対応することの難しさを感じることもあります。こうした多くの課題を解決していくためには、我々校長が知恵を出し合い、互いにつながり合うことが大切だと考えます。
 この一年、京都府小学校長会では、各支部校長会や会員一人一人英知を結集し、組織が一丸となって、研究と実践を着実に推進してまいりたいと思います。これまで諸先輩方が築き上げてこられた教育理念を継承しながらも、私たち校長自身が学びを止めることなく、互いに高め合いながら、これからの時代に即したよりよい教育の実現に向け力を尽くしてまいりたいと思います。皆様のご支援ご協力を賜りますようお願いいたします。
 結びにあたり、本会に対しましてご指導、ご支援をいただきます京都府教育委員会並びに京都市教育委員会の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、校長会事務局の皆様のご尽力に心より感謝を申し上げ、挨拶とさせていただきます。
 令和7年6月
                         京都府小学校長会 会長 神内 貴司

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